うつ病　抗うつ薬　種類をあげていきます。

NEW!2024-03-30 14:27:03

テーマ：: ブログ

うつ病　

　抗うつ薬とはについて考えました。

では　具体的に　そのお薬の特徴などを学習していきたいと思います。

抗うつ薬は、鬱病やその他の精神疾患の治療に使用される薬物です。主に神経伝達物質のバランスを調整することによって、鬱病の症状を軽減する効果があります。以下に、一般的な抗うつ薬の種類とその特徴について説明します。

セロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）:
- 代表的な薬物: フルオキセチン（Prozac）、セルトラリン（Zoloft）、シタロプラム（Celexa）など。
- 作用機序: セロトニンという神経伝達物質の再取り込みを阻害し、神経細胞間のセロトニン濃度を増加させます。
- 特徴: SSRIは比較的副作用が少なく、安全性が高いとされています。性的機能の低下や不眠、消化器症状などの副作用が見られることがあります。

　　ジェネリックの名前だとこちらになります。　その右は製品名

フルオキセチン（Fluoxetine）
セルトラリン（Sertraline）　　ジェイゾロフト
パロキセチン（Paroxetine）　　パキシル
エスシタロプラム（Escitalopram）　　レクサプロ
シタロプラム（Citalopram）
フルボキサミン（Fluvoxamine）　　　デプロメール　ルボックス

　　　　特徴と副作用についても記載の通りであります。

　神経伝達物質のうち　セロトニンに選択的に作用する薬になります。飲み合わせには注意が必要です。

　２　セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬（SNRI）:

代表的な薬物: ベンラファキシン（Effexor）、デュロキセチン（Cymbalta）など。
作用機序: セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、これらの神経伝達物質の濃度を増加させます。
特徴: SNRIは鬱病だけでなく、慢性疼痛症候群などの他の疾患の治療にも使用されることがあります。副作用としては、不安や高血圧などが知られています。

ベンラファキシン（Venlafaxine）　　イフェクサー
デュロキセチン（Duloxetine）　　　　サインバルタ
ミルナシプラン（Milnacipran）　　　トレドミン
レバミピド（Levomilnacipran）

　セロトニンとノルアドレナリンの両方を活性化させ、症状を改善。意欲や認知機能を向上させる効果もあります。

　３　三環系抗うつ薬（TCA）:

代表的な薬物: アミトリプチリン（Elavil）、ノルトリプチリン（Pamelor）など。
作用機序: セロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、その濃度を増加させます。
特徴: TCAは効果が高いが、多くの副作用を伴います。これには、口渇、便秘、心拍数の増加などが含まれます。

　　　また四環系抗うつ薬もあります。

　　　　これらは古くからある抗うつ薬で、かつては主流だった薬になります。

　　　現在ではSSRIやSNRIが効かない時や使えない時に選択されます。

　　三環系は　症状を抑える強い効果があるが、副作用が起こりやすい。

　　四環系は　副作用は穏やかになるが、効果も弱めになる。

　　クロミプラミン　　　　　アナフラニール

　　ノルトリプチリン　　　　ノリトレン

　　アミトリプチリン　　　　トリプタノール

　　アモキサピン　　　　　　アモキサン

　　イミプラミン　　　　　　トフラニール

　　トリミプラミン　　　　　スルモンチール

　　ロフェプラミン　　　　　アンプリット

　　ドスレピン　　　　　　　プロチアデン

　以下四環系

　ミアンセリン　　　テトラミド

　マプロチリン　　　ルジオミール

　セチプチリン　　　テシプール　

　４　セロトニン再取り込み　セロトニン受容体モジュレーター　S-RIM

　　　　2019年に発売された新しい薬

　　　　セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニンの受容体の働きを調節することで症状を抑える

　　　　　抗うつ効果と認知機能改善効果が期待でき、１日１回の服用でよい。　ジェネリックはでていない。

　　　ボルチオキセチン　　　　トリンテリックス

　５　その他

　　　トラトゾン　　　（レスリン　デジレル）セロトニンに作用し、強い鎮静作用がある。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　眠気やふらつき、めまいといった副作用がある。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　抗うつ効果は穏やかで、不安や焦燥感、睡眠障害が強い時に用いられる。

　　スルピリド　　　　　（ドグマチール）　ドーパミンに作用し食欲や意欲を高める。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　副作用として体重増加や月経不順がある。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　比較的軽症の時に用いる。

　　一方で副作用についても知っておく必要があります。

　　抗うつ薬は鬱病やその他の精神疾患の治療に有効ですが、副作用も発生する可能性があります。

　　以下に、一般的な抗うつ薬の副作用について説明します。

性的副作用: 抗うつ薬の中には、性的機能の低下や性欲の減退といった副作用が現れることがあります。これは特にSSRIやSNRIでよく見られます。
睡眠障害: 抗うつ薬は眠気を引き起こすことがありますが、一方で不眠症や睡眠の質の低下といった副作用も発生することがあります。
体重増加: 一部の抗うつ薬は体重の増加を引き起こすことがあります。これは特にTCAや一部のSSRIで見られることがあります。
消化器系の問題: 抗うつ薬の中には、口渇、便秘、下痢、消化不良などの消化器系の問題を引き起こすことがあります。
頭痛: 一部の人にとって、抗うつ薬の使用は頭痛を引き起こす可能性があります。
不安や興奮感: 抗うつ薬の使用中に不安感や興奮感が増加することがあります。
震えや筋肉のこわばり: 抗うつ薬を服用している人には、手の震えや筋肉のこわばりなどの神経学的な副作用が現れることがあります。
血圧の変化: 特にSNRIやMAOIを使用している場合、血圧の上昇や低下が起こる可能性があります。
セロトニン症候群: まれではありますが、抗うつ薬の使用によってセロトニン症候群と呼ばれる症状が引き起こされる可能性があります。これはセロトニンの過剰な蓄積によって引き起こされる症候群であり、重篤な状態に進展する場合があります。

これらの副作用は、個々の薬剤や患者によって異なる場合があります。薬物治療を開始する前に、医師との十分な相談と適切な情報提供が重要です。また、副作用が現れた場合は、すぐに医師に報告することが重要です。

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